秋の厄介者!ススキはお墓を壊す凶悪な雑草です!多磨霊園の現場から徹底レポート

目次

お墓に生えるススキは「ただの雑草」ではありません

秋になると一気に目立ってくるススキ。
夕日に揺れる姿は美しいものですが、お墓の中では話がまったく違います。

ススキは、お墓を覆い尽くし、石材にまで悪影響を与える、とても厄介で危険な雑草です。

多磨霊園でも、ススキに占領されてしまったお墓を頻繁に見かけます。
一見枯れているように見えても、地中ではまだしっかり生きていて、次のシーズンに向けて力を蓄えています。

ブログに掲載している写真はすべてご依頼主様のご了承をいただいたうえで、個人情報に配慮したモザイク処理を施しております。

人力で引き抜くことはほぼ不可能

ススキは、普通の雑草のように上からつかんで引き抜けば終わり、というものではありません。
地中には太く硬い地下茎が縦横無尽に長く伸びていて、そこから何本もの茎が生えてきます。
そのため、地表に見えている部分だけを刈り取っても、根本的な解決にはなりません。
少し時間が経てば、同じ場所からまた新しい芽が伸びてきてしまいます。

お墓後面のススキは、わずか3センチほどの隙間からびっしりと生えてきています。

地下茎は成長すると木のように硬くなる

地下に残った茎は、年数が経つほど太く長く成長し、やがて木質化します。
スコップを突き立てても歯が立たないほどの硬さになり、まるで地中に丸太が埋まっているような状態です。
ここまで大きくなると、一般的な除草器具では対応できず、無理に掘り返そうとすると石材を傷つける危険も出てきます。

密集したススキは一般的な鎌では刈り込めません。

狭い区画では草刈り機が使えない

お墓の区画は狭く、周囲には墓石や外柵などの石材がびっしり並んでいます。
草刈り機を使うと石材に傷がついたり、飛び石で隣区画に迷惑がかかる可能性があるため、ほぼ使用できません。
結果として、ススキの除草はすべて手作業で行うしかありません。
これがススキの除草が特に大変な理由のひとつです。

隣の区画にもススキが大量に繁殖していたので境目が判別できない状況でした。

わずかな隙間からでも生えてくる生命力

ススキは、とにかく生命力が強い植物です。
数センチの隙間でもあれば、そこに地下茎を伸ばし、新しい芽を出してきます。
外柵の継ぎ目、参道の小さなクラック、基礎と土のわずかな段差など、あらゆる場所がススキの通り道になります。

開墾鍬を使い切断してゆきます。

地下茎が墓石や外柵を押し出してしまう

地下茎が太く長く成長すると、その力で周囲の石材を押し広げることがあります。
外柵が外側に開いてしまったり、参道の石が浮き上がるなど、お墓全体がゆがむ原因になります。
多磨霊園の現場でも、ススキが原因と思われる石材のズレや傾きを何度も確認しています。
見た目はただの枯れ草のようでも、放置するとお墓そのものを傷める「凶悪な雑草」です。

ススキの茎の掘り起こしは一般的な雑草とは比較にならない程の重労働です。

ススキの越境は近隣や管理事務所とのトラブルの原因になります

ススキを放置して越境させてしまうと、隣の区画へ大きな迷惑をかけてしまう場合があります。
地下茎は横方向へどんどん伸びていくため、気付かないうちに隣のお墓へ侵入し、相手方の墓所にもススキが繁殖してしまいます。

こうした越境は、お隣のご家族とのトラブルの原因になるだけでなく、管理事務所から注意の書面が届くこともあります。
多磨霊園でも、雑草の越境についてはたびたび問題視されており、「隣接区画への迷惑となるため、速やかな除去をお願いします」という通知が送付されるケースを何度も見てきました。

ススキは隣の区画まで覆いつくしてしまう程の繁殖力があります。

ススキは生命力が強く、短期間で周囲へ広がるため、越境させないためにも定期的な管理が必要です。
放置してしまう前に、早めに対処することをおすすめします。

たまのやのススキ除去は地下茎にアプローチして再発を抑えます

ススキの除草には、一般的な草抜きやスコップだけでは対応できません。
たまのやでは、開墾鍬、片手鍬、手斧など、狭いお墓でも使える専用道具を用いて作業します。

道具の角度や力加減を細かく調整しながら、墓石や外柵を傷つけないよう慎重に地中を掘り進め、地下茎を探り当てて切り離していきます。

お墓等の石材に近い部分は慎重に作業を進めます。

地下茎をできるかぎり取り除き、再発を予防する

ススキは、地上の葉や茎を刈るだけでは、すぐに再生してしまいます。
たまのやでは、地下茎そのものをできる限り取り除くことで、発生頻度を大幅に下げる作業を重視しています。

除草後には玉砂利敷設などの根本的な対策をお勧めしております。


完全に根絶することが難しいケースでも、地下茎を細かく刻み、弱らせることで、次に生えてくるまでの期間を長くすることができます。
これにより、お墓の景観をできるだけ長く保てるよう配慮しています。

ススキでお困りの方、危険な作業は無理をせず、プロにお任せください

ススキの除草は、見た目以上に重労働で危険を伴う作業です。
無理に引き抜こうとして腰を痛めてしまったり、硬い地下茎に道具が跳ね返されて手を怪我してしまうこともあります。
石材とのすき間で作業をするため、慣れていないと墓石や外柵を傷つけてしまうリスクも高くなります。

作業前の状態。全体がススキに覆われ墓石が確認できない状態です。

お墓にススキが大量に生えてしまった場合は、早めにプロへ相談することをおすすめします。
たまのやでは、多磨霊園に特化したお墓清掃サービスとして、現地確認からお見積り、作業まで一貫して対応いたします。
ススキに占領されてしまったお墓も、可能な限り元の姿に近づけられるよう、丁寧に作業いたします。

作業後。出来る限りススキを除去し墓石の清掃及び参道の掘り起こし。見違えるほどキレイになりました。

「お墓のススキが気になっているけれど、どうしたらいいか分からない」
そのような場合は、どうぞお気軽にたまのやまでご相談ください。

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