お墓に植えられている樹木の中でも、ナンテンは比較的よく見かける存在です。
赤い実が印象的で見た目にも美しく、縁起の良い木として取り入れられている方も多いのではないでしょうか。
実際に多磨霊園でも、墓所の建立時にあわせて植えられたケースが多く見られます。
こうした背景から、ナンテンはお墓との相性が良い植物として認識されています。
ナンテンは本来、とても縁起の良い樹木です
ナンテン(南天)は、古くから縁起の良い樹木として知られています。
「難を転ずる」という語呂から、厄除けや魔除けの意味を持ち、さらに「成天(願いが成就する)」や「福をなす」といった意味にもつながるとされています。
昔はその葉に防腐・防虫作用があるとされ、お赤飯や和菓子を包むためにも使われていました。
また風水的にも、鬼門(北東)や裏鬼門(南西)に植えることで、邪気や災難が入るのを防ぐと信じられています。
こうした理由から、お墓にナンテンを植えている方も少なくありません。

実はナンテンは「放置すると危険な植物」です
縁起の良いナンテンですが、管理を怠ると一気に“厄介な存在”へと変わります。
ナンテンは、冬でも葉を落とさない常緑樹です。
そのため落ち葉の掃除が少なく、一見するとお墓向きの植物に思えます。
しかし実際は、非常に繁殖力が強く、想像以上のスピードで成長します。
しかも幹は細く見えるのに、株状に密集して増えていくため、気が付くと一帯を覆うほど広がってしまうこともあります。


墓石や外柵を動かすほどの力があります
ナンテンで特に注意すべきなのは「根の力」です。
見た目は繊細ですが、密集した根が地中で広がることで、石材に圧力をかけてしまいます。
・墓石が傾く
・外柵が押される
・目地が開く
といったトラブルにつながるケースも実際にあります。
さらに厄介なのが、石と石のわずかな隙間から生えてしまうことです。
この状態になると、完全な抜根は非常に困難になります。


「植えた覚えがないナンテン」が増える理由
現場でよくあるのが、
「気づいたらナンテンが生えていた」というケースです。
これはおそらく、鳥が原因です。
ナンテンの赤い実を鳥が食べ、フンと一緒に種が運ばれ、墓所内に落ちて発芽します。
つまり、自分で植えていなくても自然に増えていく可能性がある植物です。
また、自分で植えたナンテンであっても、実が落ちて発芽し、気づけば周囲がナンテンだらけになることも珍しくありません。


ナンテンは「早めの対処」がすべてです
ナンテンは小さいうちなら簡単に対処出来ますが、成長すると一気に厄介になります。
そのため、以下の対応をおすすめします。
・暖かくなる前に、落ちた実を拾う
・芽が出た段階で対処する
・勝手に生えてきたものは放置しない
特に春以降は成長が一気に加速するため、「まだ小さいから大丈夫」と思っていると、あっという間に手に負えなくなります。


まとめ|ナンテンは「縁起が良い=放置していい」ではありません
ナンテンは本来、厄除けや魔除けの意味を持つ、とても縁起の良い植物です。
しかしその一方で、放置すると墓所を傷めるリスクを持った植物でもあります。
・繁殖力が強い
・成長が早い
・石材に影響を与える
こうした特徴を理解したうえで、適切に管理することが大切です。



「たまのや」ではナンテンの除去・管理も対応しております
たまのやでは、ナンテンの繁殖にお困りのご相談を多くいただきます。
「気づいたら増えていた」
「石の隙間から生えてしまった」
「自分では抜けない」
このような場合でも、現地状況に応じて適切に対応いたします。
お気軽にご相談ください。


