ソニー創業者・井深大のお墓を訪ねて|多磨霊園で偉業を偲ぶ

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井深 大(いぶか まさる)氏のお墓を訪ねて

多磨霊園には、昭和・平成の日本を代表する実業家、文化人、芸術家の墓所が点在しています。
今回は、ソニー創業者のひとりとして知られる 井深 大(いぶか まさる)氏 の墓所を訪れました。

井深 大とは?

井深 大(1908年4月11日 – 1997年12月19日)氏は、日本の電機メーカー ソニー株式会社 の共同創業者であり、日本のエレクトロニクス産業を世界に押し上げた立役者のひとりです。

  • 1908年 栃木県日光町(現・日光市)に生まれる
  • 1933年 早稲田大学理工学部卒業
  • 1946年 東京通信工業(後のソニー)を設立
  • 1998年 文化功労者として顕彰
  • 生涯にわたり「技術革新」と「創造力」を重んじ、ウォークマンやトリニトロンテレビなど数々の製品を世に送り出しました。

お墓の場所とアクセス

井深家の墓所は、多磨霊園の 17区1種8側7番 にあります。
霊園の東側通路沿いに位置しており、比較的見つけやすい場所です。

通路沿いの標柱には「17区1種◯◯側」と書かれており、目印になります。

周囲には広い区画の墓所が多く、車を停めやすいゆとりのあるエリアです。管理状態も良好で、落ち着いた雰囲気が漂っています。

井深家の墓所です。

墓所の特徴

井深家の墓所は、モダンでありながらも落ち着いた雰囲気を漂わせています。

墓石の中央には「井深家一同之墓」と刻まれた石碑が建ち、手前には「信仰と希望と愛」と刻まれた黒御影石の墓誌があります。
「コリント13章13節」の聖書の一文が刻まれており、井深氏がクリスチャンであったことがうかがえます。

その下には、井深 大氏のご長男・井深 亮(まこと)さんと、その奥さま 絲子(いとこ)さん のお名前と生年月日が刻まれています。

墓石の裏面には、井深 大氏と妻・淑子さん の名前が彫られていました。

自由闊達

墓石の右手には、艶やかな黒御影石の慰霊碑があり、堂々と 「自由 闊達」、その下に 「井深 大」 の文字が刻まれています。

この二文字は、1946年(昭和21年)に設立された 東京通信工業(後のソニー) の設立趣意書に記された理念に由来します。井深氏は当時、会社を立ち上げた目的を次のように記しています。

「技術者がその技能を最大限に発揮することのできる “自由闊達にして愉快なる理想工場” を建設し、技術を通じて日本の文化に貢献すること」

制約に縛られず、技術者がのびのびと創造力を発揮できる環境をつくる。
この精神こそが、数々の日本初・世界初の製品を生み出したソニーの根幹でした。

井深 大の功績

慰霊碑の裏には、井深氏の生涯と功績が刻まれています。

  • 東京通信工業(ソニー)創業
  • 経済同友会幹事など、数々の要職を歴任
  • 日本産業界への貢献により文化勲章受章
  • スウェーデン国王から北極星章授与

技術者であると同時に、経営者・社会人としての責任を果たし、日本の産業界に不滅の足跡を残しました。

「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、ソニーは ウォークマン、トリニトロンテレビ、CDプレーヤー など、時代を変えた数々の製品を世に送り出しています。

墓所を訪ねた感想

夏の青空の下、広々とした区画に建つ井深家の墓所は、清潔感と静謐さに包まれていました。
多磨霊園の他の有名人の墓所に比べても、シンプルながら気品を感じる佇まいです。

ソニー製品に親しんできた方なら、訪れることで彼の功績を改めて実感できるでしょう。

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「たまのや」では、多磨霊園限定でお墓参りの代行・清掃サービスを行っております。ご高齢の方や遠方にお住まいの方に代わり、誠意を込めて供花や清掃などを代行いたします。

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